谷中・ひるねこBOOKSさんで開催中の
お越しくださったみなさま、
予定してくださっているみなさま、
本当にありがとうございます。
今回、折り返しのタイミングで展示替えをすることにしました。
実は、当初飾る予定だった絵は
明日から飾らせていただく予定の4枚で
小川のほとりで穏やかに過ごす
春のネコさんたちがモデルです。
展示がスタートした当初は
日本中、大寒波で東京でもたくさんの雪が降りました。
私は生まれも育ちも東京ですが
この街に降る雪って好きなんです。
いつもの喧騒が嘘みたいに静かになって
なんだか別の世界に入ったみたいになる。
うっすらモヤがかかった景色は
とても美しいと感じました。
特別なものを感じて、
急遽「冬」をテーマにした作品を描きました。
ひるねこBOOKSさんとつないでくれた
9月の展示の時の「気ままにお昼寝」。
思い入れのあるこの1枚にもう一度登場してもらって
秋から冬を舞台にした4枚を見ていただくことにしたのです。
そして、もし良かったら見ていただけたらと思うのが
作品と一緒にある小さなボードです。
ここの文章の一部を抜粋してみますね。
「ひるねこBOOKSさん、2周年おめでとうございます!!
絵の中のネコさんと、お友達のネズミさんは名コンビ。
ネズミはいつもネコを想っているし、ネコもその愛情をたっぷり受け取っています。
どうぶつたちを見ていると、見た目の違いはあれど、
愛情の違いやその垣根など無いのだと気付かされます。(以下省略)」
私がどうぶつたちを描きたい。という気持ちは
これが源だと思います。
ネコくんは穏やかにネズミくんを見つめ、今の時間をとても大切にしています。
ネズミくんは小さなからだで、小さな世界で、いつもちょっと得意げにネコさんの世話を焼きます。
そして、創意工夫が大好きで行動力があり、未来のことを考えています。
両者のあいだに隔たりはありません。
お互いのありのまま、自然に尊重できています。
私自身、自分の小さな世界の中では
本当に些細なことしかできませんし
日々、周りに助けてもらわないと何もできません。
その中でも、自分と関わってくださる方には
同じ時間を楽しいと思ってもらいたいし
もし絵を見て心がほっとしていただけたなら
ネコさんやネズミさんを通して
心が通ったということではないかなと思うのです。
初めてお会いできたみなさま、
そしていつも見に来てくださるみなさま、
お話が出来る度、感想を言っていただける度に
絵を描いていてよかったと心から思えます。
まだまだまだまだ未熟な私ですが
少しずつでも変化・深化をしていけるよう努力します。
そっと見守っていただけたら幸せです。
明日からの時間もどうか豊かなものでありますように。
心から願っています。
作品を通して、たくさんの方とお会いできますように。
山口 真理子